人に仕事を教えるのが苦手
Q.後輩の指導がうまくできません
会社員30代女性です。
最近新しく従業員が増えたことから、その指導役になるように辞令を受けました。
私はこれまで営業成績もよく、上司からも高く評価をされてきたことも実感していましたので指示を受けたときには嬉しいと思ったのですが、実際にその業務を行うようになってから相当苦労を感じています。
新しく入った従業員はみな20代前半で、私の目から見てとてもフワフワとした印象を受けます。
こちらがしっかり教えたつもりのことを全く違うふうに動いたり、繰り返し指摘したことを何度も間違ったりと非常に歯がゆい思いをしています。
結局私が残業をしてその尻拭いをしてしまうこともあり、正直指導役をやめたいというふうに何度も思ったりします。
人にうまくものを教えるコツなどはあるのでしょうか?
A.自分ができる人ほど教えるのが難しいものです
営業の成績が良かったという質問者様ですから、おそらくご自分が若手社員だった頃には上司の指示を的確に聞き分け、素早く自分でものを考えて動くことができる優秀な方だったのだろうと推察いたします。
しかし案外そうした頭の切れるタイプの方というのは、自分が「あたりまえ」に難しい業務をこなすことができるがゆえに、他の人に教えるということが苦手であったりするものです。
若い新入社員たちにも同じように1を聞いて10を知るような素早い動きを期待される気持ちもわかりますが、まずは自分基準での仕事のレベルをやめハードルを下げた状態で受け入れ体制を作ることから始めましょう。
初めて上司になる方の基本的な心得として、「想像の70%できれば優秀な方」というものがあります。
自分の想像100%を相手に求めるのではなく、70%位を最高点と考えて指示を出すようにするだけでもかなり指示や指導する気持ちが楽になりますよ。